COLUMNコラム
フィットネスジムとは?スポーツジムとの違いや種類・目的別の選び方を解説
2024.4.12
フィットネスジムとは
フィットネスジムは、利用者の目的に応じたトレーニング機会を提供する運動施設です。ジムの規模によって違いはありますが、会員になれば、トレーニングジム・プール・スタジオなどの施設を利用できます。
運動をするための施設には、フィットネスジムに分類されるスポーツクラブやフィットネスクラブ、スポーツジムに分類されるトレーニングジムなど、さまざまな種類があります。
フィットネスジム(スポーツクラブ、フィットネスクラブ) | スポーツジム(トレーニングジム) |
・筋トレマシン以外にプールやスタジオなども利用できる ・複合施設 例)コナミスポーツ、ルネサンス など | ・筋トレマシンに特化している 例)エニタイムフィットネス、ライザップ など |
大きく分類すると、ジムは「筋トレマシン以外にプールやスタジオなども利用できるジム」と「筋トレマシンに特化したジム」の2種類に分けられます。
総務省の産業分類では、フィットネスクラブ、フィットネスジムは同じ意味として使われており、マシンなどの筋トレ設備以外にも、プールやスタジオなどが一緒になった会員制の事業であると定義されています。
一方、スポーツジムやトレーニングジムは、筋トレなどのマシンに特化した施設を示すのが一般的です。ただし、筋トレマシンに特化した施設がフィットネスジムと称していることもあり、明確に使い分けられていないケースも見られます。
定義があいまいな部分もありますが、体力向上やリラクゼーションが目的であればフィットネスジム、筋トレで身体を鍛えるのが目的であればスポーツジムというイメージで認識しておきましょう。
さらに最近では、自宅で運動できるオンラインフィットネスを選ぶ人も増えています。コロナ禍においても注目の選択肢となるでしょう。
フィットネスジムの特徴とメリット・デメリット
フィットネスジムには、一般的に下記のような特徴が見られます。
- プールやスタジオ、マシンなどさまざまな設備を利用できる
- 独自のプロクラムを設けているジムもある
- スポーツジムより安い
さらに、公営ジムか民営ジムかによっても傾向に違いが見られます。
1回あたりの料金 | 比較的安価 | 公営ジムと比較すると高額 |
入会金の有無 | 無し | ジムによってはあり |
トレーナーの指導 | × | 〇 |
トレーニングマシンの多さ | △ | 〇 |
スタジオレッスンの有無 | △ | 〇 |
シャワーの有無 | △ | 〇 |
公営のフィットネスジムの特徴
公営のフィットネスジムは、主に自治体が運営しているジムです。メリットとデメリットを確認しておきましょう。
公営ジムのメリット
- 利用料金が安い
- 月額料金がかからず、使用した分だけ支払
公営ジムのデメリット
- トレーナーがいないケースが多い
- 規模や設備は民間に劣る
- 営業時間が短い
公営ジムは民間ジムより安く使えるものの、設備や営業時間など、使い勝手では劣る部分もあります。
公営のフィットネスジムに向いている人
- 気が向いたときに行きたい
- 費用をあまりかけたくない
民営のフィットネスジムの特徴
民営のフィットネスジムでは、運動以外にトレーニングメニューの管理や食事指導なども受けられます。
民営のフィットネスジムのメリット
- トレーナーによるサポートを受けられる
- さまざまな設備を利用できる
民営のフィットネスジムのデメリット
- 公営ジムに比べると料金が高い
- トレーナーとの相性によっては満足のいく効果を得られない
民営のフィットネスジムは、料金が高いものの、総じて充実した設備やサービスを利用できる傾向です。
民営のフィットネスジムに向いている人
- 「こうなりたい」という明確な目標がある
- 定期的に継続して通える人
スポーツジムの特徴とメリット・デメリット
スポーツジムは、マシンを使ったトレーニングに特化したジムで、会員制ジム・24時間ジム・パーソナルジムに分類されます。
会員制ジム | 24時間ジム | パーソナルジム | |
1ヶ月あたりの料金 | 比較的安価 | 比較的安価 | 高め |
入会金の有無 | ジムによってはあり | ジムによってはあり | ジムによってはあり |
トレーナーの指導 | ジムによってはあり | ジムによってはあり | 〇 |
トレーニングマシンの多さ | 〇 | 〇 | 〇 |
スタジオレッスンの有無 | ジムによってはあり | ジムによってはあり | × |
会員制スポーツジムの特徴
会員制スポーツジムは、会員であれば施設内のマシンを自由に使えることが特徴です。
会員制スポーツジムのメリット
- 予約の必要がなく、いつでも好きな時に行ける
- 比較的料金が安い
会員制スポーツジムのデメリット
- トレーニングメニューの管理は自分で行う必要がある
時間に縛られることがなく自由度が高い反面、トレーニングメニューを自分で考える必要があるなど、初心者には使いづらい側面もあります。
会員制スポーツに向いている人
- 時間にとらわれず好きな時にトレーニングしたい人
- 自分でトレーニングメニューを管理できる人
24時間ジムの特徴
24時間ジムは、会員制のスポーツジムのなかで、24時間営業しているジムのことを指します。
24時間ジムのメリット
- 深夜でも早朝でも時間を気にせず利用できる
24時間ジムのデメリット
トレーニングメニューは自分で管理する必要がある
時間帯を気にしないで通える点は魅力ですが、会員制スポーツジムと同様、トレーニングメニューは自分で管理する必要があります。
24時間ジムに向いている人
- 深夜や早朝のトレーニングが多い人
- 自分でトレーニングメニューを管理できる人
パーソナルジムの特徴
パーソナルジムでは、トレーニングの際にパーソナルトレーナーによる指導を受けられます。
パーソナルジムのメリット
- トレーナーによる個別の指導を受けられる
- トレーニングの日時が決まっているので習慣化しやすい
パーソナルジムのデメリット
- 利用料金が高い傾向にある
トレーナーによる指導やアドバイスを受けられるのが魅力のパーソナルジムですが、トレーナーとの相性にトレーニングの効果が左右されるという側面もあります。
パーソナルジムに向いている人
- 自分でトレーニングメニューを考えるのが難しい人
- トレーナーの指導を受けて効率よくトレーニングしたい人
参照:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット 運動プログラム作成のための原理原則 -安全で効果的な運動を行うために
ジムの失敗しない選び方
ジムでのトレーニングを成功させるためには、ジム選びは重要なポイントです。評判の良いジムであっても、自分に合っているとは限りません。自分に合ったジムを選ぶためのポイントを押さえておきましょう。
- 目的に合わせて選ぶ
- 体験ができるジムを選ぶ
- 続けやすさ・通いやすさで選ぶ
目的に合わせて選ぶ
まずはジムに通う目的をはっきりさせておきましょう。
【あなたがジムに通う目的は?】
- ダイエット
- 筋トレ
- 運動不足解消
- ストレス発散
- 友達づくり など
筋トレが目的なら、マシンの種類や数が重要ですし、ストレス発散が目的なら、施設内や利用者、スタッフの雰囲気に着目すべきでしょう。
設備やサービスはジムによって大きく異なります。自分の求めている設備やサービスが整っているかどうかが、ジムを選ぶ際の大前提です。
体験コースから始められるジムを選ぶ
ジムを選ぶ際は、まずは体験コースから始められるジムを選ぶとよいでしょう。ホームページなどでも概要は確認できますが、実際に体験してみると「イメージと違っていた」ということは十分に考えられます。
【体験コースでチェックするポイント】
- マシンの種類と台数
- 施設の広さ
- スタッフの接客態度
- 利用者の雰囲気
いくつかのジムを比較して、自分に合っていると感じられるところを選びましょう。
続けやすさ・通いやすさで選ぶ
定期的に通い続けるジムは、「通いやすさ」が大切です。通うのが面倒だと感じるようでは、トレーニングの継続も難しくなります。立地や交通手段、営業時間などを必ず確認してください。
- 仕事帰りに寄るなら、遅くまで営業しているジム
- 休日に通うなら、自宅から近いジム
- 車で通うなら駐車場を完備しているジム
このように、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
まとめ:目的にあったジムを選ぼう
フィットネスジムを選ぶ際は、まずは目的をはっきりさせることです。そのうえで、通いやすく続けやすいジムを探していきましょう。
トレーニングは、どんな目的であっても続けることが第一です。ジムに入会したあとで後悔しないように、体験も利用してジムの設備や雰囲気をしっかり確認してください。
「通いやすいジムが近くにない」という場合はオンラインフィットネスも選択肢に含めて検討しましょう。自宅で好きなときにできるので、時間がとれない人やジム初心者でも手軽にトレーニングに打ち込めます。
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